6話:子供は面白い:愛娘①と天下台山に登った件

子供部屋

このお話は,まだ愛娘②が生まれる前の事で,愛娘①が2歳くらいの出来事。
※結構前の話なので若干記憶と違う部分があるかもしれませんが,何となくこんな感じということで。

家主が住む兵庫県にある相生という町は人工が3万人を切っている田舎町。
そこに天下台山という標高321mのハイキングくらいの感覚で登ることが出来る山があります。

子供と一緒に何か思い出を作るのが趣味みたいな家主,愛娘①と二人でドライブ中にたまたま天下台山に差し掛かりました。

山道をドライブ中にふと見ると,道路脇に駐車場がありました。
中腹からの眺めを愛娘①と楽しむ為に寄り道することにしました。

愛娘①と景色を楽しみながら駐車場の反対側に行ってみたところ,登山道の案内看板があって,それによるとあと100mほど登ったら山頂に着くよ!と書いてあったのです。

『ほうほう。100m程度なら散歩がてら愛娘①と山頂に行った事実を作る絶好の機会!』と判断した家主。

愛娘①に聞いてみると『行きたい』とご所望されたのでこれは行くしかないね!ということで早々にスタート!

最初は勾配がなだらかだったので悠々と歩いてたのですが,スタートから30mくらいの所にあるカーブを曲がったら急に勾配がキツくなってきました。

すかさず愛娘①が“抱っこして!”のポーズをなされているご様子。

何やら愛娘①の意思を感じる。。このタイミングで抱っことか。。

という邪推はとりあえず横に置いといて,これは抱っこするしかないなと思い,抱っこして歩き始める家主。

勾配がキツイけど普通に歩いて登れるので頑張って歩けど,100mはゆうに過ぎてない?と思ったくらいで少し先に案内看板を発見!あと75mで山頂とか書いてあるんですけど!!
そうなのです。100mというのは標高のことで,歩いた道程が100mという意味ではなかったのです。

しかし暫く見間違いかなと考えていた家主。
あれ?最初に見た100mで山頂って案内看板は何だったんだっけ??と謎に包まれつつ,愛娘①に声をかけると熟睡されている状態。

ここで家主考えます。

このまま抱っこして山頂に行ったら愛娘①との思い出が作れ愛娘①にも尊敬の眼差しを頂けること間違いなし!

完全に自分のためだけに決意を新たに歩きまくって何とか山頂に到着!

よしよし,愛娘①を起こして記念撮影じゃ!

と思って愛娘①を揺すって起こそうとするも全く起きる気配なし

愛娘①の記憶に残すのは無理そうだけど,写真を撮って記録に残すことは可能!と判断し,起こすのは諦めて携帯を探してみたところ,家主,やってしまった事に気づきます。

そう。
携帯を車に忘れてきました

あれ?これってこの山頂に愛娘①を連れてきた事実を“誰も”,“何も”証明してくれないってこと??
まぁそんなことを言っても何も始まらない状態なので,諦めて下山することに。

熟睡している愛娘①を抱っこしながら黙々と頑張って来た道を逆走する家主。

疲労もピークに達した頃に最後のカーブを曲がって駐車場まであと30mくらいの時に愛娘①が寝ぼけ眼でムクッと顔を上げて一言

『遠かったね~』

いやいや!!!
貴方様は今の今までずっと寝てたでしょ!!
遠かったとか何で分かるのよ!!
それなら山頂に着いた時に起きんさい!!

という家主の心の葛藤をよそに愛娘①は早く車に乗りたがったのですぐに車に乗り込み登山終了。

“誰も”,“何も”,愛娘①と登山した事を証明してくれない家主だけの思い出です。

おしまい。

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